終わってから改めてACIDMAN主催のフェス「SAITAMA ROCK FESTIVAL “SAI”」について振り返るたびに胸が熱くなる。
ACIDMANというバンドが、そして己の宇宙観/死生観をまっすぐに貫き続け音楽に託し続けた大木伸夫という表現者が、リスナー/ミュージシャンの枠を超えてどれだけ多くの人に愛され支持されているか、ということを証明する一夜だったからだ。
そのフェス開催を間近に控えた11月某日、大木伸夫にロングインタビュー取材を行った。
テーマはもちろん、11作目となるアルバム『Λ(ラムダ)』について。
『最後の星』『愛を両手に』『ミレニアム』という3連続シングルの段階で最高傑作の予感は誰もが感じていたことと思うが、『Λ』はまさに、全宇宙を壮大なロックの光で包んで、聴く者すべての心にそっと差し出すような、凄絶なロマンとダイナミズムと優しさに満ちたアルバムだ。
「世間では『中2病』って言いますけど、僕は『小3病』にかかったままなんですよね」と大木は笑っていたが、少年時代から変わらず抱き続けた大木の夢とロマンが、40歳になった「今」の揺るぎない意志、過去最高に磨き抜かれたバンドの音像と一丸となって響き渡っている今作は紛れもなく、2017年日本でロックが描き得るひとつの究極形だと思う。
『Λ』は12月13日発売、インタビューは11月30日発売のJAPAN1月号に掲載!(高橋智樹)
ACIDMAN・大木伸夫、最高傑作『Λ(ラムダ)』と自らの「小3病」(?)を語る
2017.11.28 16:15