ハンブレッダーズ、19本目のツアーファイナルは初のNHKホールで感涙の大団円

ハンブレッダーズ、19本目のツアーファイナルは初のNHKホールで感涙の大団円
一階席二階席三階席全ての観客があそこまで力一杯手を振っているNHKホールを初めて観た。
2019年にブレイクの兆しを見せたハンブレッダーズにとって、上昇曲線を高めるはずの2020年春に突然襲って来たコロナ禍は想定外の事態だったのだと思う。
MCでムツムロが語っていた様に、その活動は軌道修正を余儀なくされた。ライブハウスを主戦場としていたアーティストは例外なくその洗礼を真正面から受けたが、活動規模が二乗三乗となるはずのタイミングに重なると相対的な影響はより大きかったのだと思う。
しかし彼らはその時出来ることをひとつひとつ繰り返し前に進んで来た。そして、ギターロックと青春感満載な歌詞を基調としたその誠実な活動の一旦の到達点がこのツアーであり、このファイナルだったのだと思う。とても充実した2時間だった。
ロックバンドにとって特に嬉しくない形容かもしれないが、格式の高いNHKホールがとても似合う、不思議な上品さがあるバンドにも見えた。

ダブルアンコールで歌った"ライブハウスで会おうぜ"が嬉しかった。
スペシャルな一夜を経た彼らは日常に戻っていく。でもそのポジションは確実に何段階も上がっている。
(海津亮)
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