「ここまで我々にあったことをお伝えすると、1本のドキュメンタリーになってしまうと思うんですけど(笑)」という金井政人(Vo・G)の発言から始まった今回のインタビュー。
バンドの変遷に関する詳細は割愛させていただくが、2021年の「母の日」にバケツドラマーことBucket Banquet Bisが加入して現在の5人体制となり、新体制初のオリジナルアルバムがリリースされた。
その名も『Tokyo Emotional Gakuen』。
現文、数学、物理……といった具合に楽曲ごとに教科が当てはめられていて、「学校」をテーマに真正面から「青春」というものに向き合った作品となっている。
このリリースに至るまで、上述した金井の発言にもあるようにBIGMAMAというバンドは様々な苦難や逆境に立ち向かってきた。そして今回、ひとつのキーワードとして掲げられた「青春」というものにメンバー5人それぞれがそれぞれの向き合い方で対峙し、解釈して、再構築して完成したのが今作だ。
アルバムについて金井は、「『最新こそ最高』みたいなことって、共感してもらうのが難しいとも思うんですけど……誰に嫌われようと、それを堂々と言える作品に仕上がったと思います」と確かな確信を笑みに滲ませて力強く語ってくれた。
“17 (until the day I die)”の一節、《色褪せぬ青春に宣戦布告を /「このままでは終われないさ」》という言葉には、そんな剥き出しの闘争心と彼らの現在地、そして歩むべき未来が深く刻まれている。
5年ぶりのアルバム『Tokyo Emotional Gakuen』について深掘りしたメンバー全員インタビューは下記よりご覧ください。(橋本創)