“青のすみか”の大ヒットにも驕らず、自分の中から出てくるものだけでなく、コラボレーションなどでさまざまな他者の視点を取り入れながら、振り幅を広げて出来た楽曲が集結したのが今作。そんなアルバムの1曲目に据えられた“私が明日死ぬなら”は、キタニタツヤ自身が最も表れた曲になっている。
《今日という日のつまらなさも、音楽にして救われましょう》《にわか雨の寂しさがあなたを襲っても/大丈夫かな/こんな歌でも傘にしてどうにかやり過ごすんだよ》――
インタビューでも「家で引きこもって曲作っているのは大学生の頃から変わらない」と語っていたのだが、どんなタイアップでも変幻自在にその世界観と共鳴して名曲を生み出し続ける彼の根源にあるのは、音楽で自分が救われること、そして誰かを救うことができること、それを今も信じ続けているということ。アルバム完成直後に自分自身と向き合ってもらった等身大のインタビュー、ぜひ手にとって確かめてほしい。
そして次号JAPANでは、半生を辿る2万字インタビューを掲載! キタニタツヤという人間そのものに深く深く潜り込んだインタビューで、引き続きJAPANはキタニタツヤを追いかけます。ぜひ楽しみにお待ちください!(有本早季)
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