この取材をおこなったのは、bokula.が渋谷CLUB QUATTROでメジャーデビューを発表した翌朝。発表の日の夜は、たくさんの人からのお祝いメッセージやSNS上での祝福の声を追いきれず、眠りについたのは深夜2時頃だったとえい(G・Vo)が話してくれた。この取材のあとも、ラジオの生出演など早速スケジュールが詰まっていたようで、傍から見るとお祭り騒ぎの様相なのだが、本人たちは至って冷静でもあった。
昨年末のCOUNTDOWN JAPANにもbokula.には出演してもらったが、「インディーズ・ジャーニー」というイベントで苦楽を共にしてきたねぐせ。、ヤングスキニーと同じ日にCDJに出演を果たしたことを喜びつつ、2組は既にもうひとつ大きなステージに立っていることに悔しさも滲ませていた。
そうやっていつも彼らは自分たちを客観視し、決してひねくれることなく正々堂々とライブハウスで戦い続け、彼らのペースでリスナーを増やし続けた結果がこのメジャーデビューであり、ライブハウスで自らの声で目の前にいるファンに伝えるという発表の形につながったのだと思う。
そして、メジャーデビュー1発目の楽曲として発表されたのがミディアムバラードの“最愛のゆくえ.”。速いテンポでライブで盛り上がる曲のイメージが強いバンドだが、実は“最愛のゆくえ.”のような柔らかな曲が原点でもあり、等身大の自分たちを表すためにえい自らがこの曲をメジャーデビュー第1弾作として選んだのだ。
bokula.がどういうバンドであるのか、メジャーデビューというタイミングでその変わらぬスタンスを今一度示したインタビュー、ぜひチェックしてほしい。(有本早季)
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bokula.、メジャーデビュー当日の朝にインタビューしました! その変わらぬバンドのスタンスと、メジャー第1弾作“最愛のゆくえ.”に込めた想いに迫っています
2024.01.24 12:00