今年で結成18周年を迎えるSCANDALは、昨年「同一メンバーによる最長活動ロックバンド(女性)」としてギネス世界記録を樹立。文字通り世界一になった。
コロナ禍でリリースされた前作アルバム『MIRROR』(2022年)は改めて自分自身と向き合いながら、迷いや葛藤も吐き出しながら、ある種身も心もすり減らしながらひたすらに音楽と、そしてバンドと見つめ合った結果生まれた1枚だ。
そしてそこからギネス世界記録という通過点を過ぎ、「続けること」というバンドの命題に一つの解答を導き出したあとにたどり着いたのが11枚目のアルバム『LUMINOUS』。
今作には、
《笑顔になれるくらいシンプルな/私に生まれてよかったって思うよ》(“群青 pleats”)
《何度も何度でも手を伸ばすよ/最高のフィナーレ飾るまで》(“ファンファーレ”)
といった具合に極めてプリミティブな言葉で「始まり」と「終わり」を示唆する言葉が肯定的なメッセージとして紡がれている。
それは今回のインタビューを読んでもらえればより深く、鳴らさる音とともに響くと思う。
TOMOMI(B・Vo)はインタビューで、「光のほうに歩いていってると思うし、自分たちが発光していると信じたいなって」と笑顔で語り、RINA(Dr・Vo)は「どこに行っても自分たちが輝いてたら、暗闇なんかないんだって思えたんですよね。だから走って行こうって思えた」とその目を輝かせていた。
歩いては立ち止まり、立ち上がり、再び歩きを繰り返し様々な季節を経た彼女たちは今、笑顔で駆け出している。その軌跡を『ROCKIN'ON JAPAN』5月号で確かめてほしい。(橋本創)
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