a flood of circle@恵比寿リキッド
2010.03.06 01:25
ア・フラッド・オブ・サークル、ツアーファイナル@恵比寿リキッド。
言葉にならない感情すべてを吐き出すような、すごい勢いだった。
つい暗い話になってしまう、と自嘲気味に佐々木亮介がMCで言っていたように、去年は本当にバンドにとって波乱万丈な一年だった。でもそんな経験は、より深いブルースを生み出した。より普遍的で美しい歌を生み出していた。
“Buffalo Dance”も“ブラックバード”も聴く度に迫力を増すが、アコースティックでやった“月に吠える”はぐっときた。新しい武器を手に入れたようだ。
終演後、挨拶しに楽屋に行ったら、いきなり「色々お世話になりました」と声をかけられた。え? と思ったら、椿屋脱退を発表したばかりの安高拓郎だった。そうだ、彼は突如不在となったフラッドのギターをアルバムでサポートした4人のうちの一人だった。ちゃんと挨拶ができてよかった。彼もまた、なんだかすっきりした表情だった。 (井上)