P.T.Pファイナル@渋谷AX

P.T.Pファイナル@渋谷AX

昨日はPay money To my Painのツアーファイナル@渋谷AX。
ワンマンとしては、キャリア史上でも最大級の会場である。だからこそ、ほぼ満員まで入ったお客さんの盛り上がりっぷりは、もはや暴動のようであった。

P.T.Pはストイックでハードコアなバンドだが、その根底の思想は優しくて温かい。
フロントマンのKはMCで、ツアータイトルの「STAY REAL」は「本物であれ」ではなく、「そのままでいてください」なのだと搾り出すように言った。それはヌルい現状肯定ではなく、終わらない自己否定の苦しみと向き合う、かつてのKと同じ境遇の人すべてに向けられた、「自分を認めてもいいんだよ」というプレシャスなメッセージだった。
そして、それをはっきりと口に出せたことが、ハンドマイクで猛獣のように暴れ、歌い、吠えるKのタフネスを、さらに昨日はぶっといものに進化させていた。

本編は全22曲。終盤のハードコア・ナンバーの鬼連打で会場を燃やし尽くして、アンコールでメンバーが再登場すると、ある異変が。ギターのPablo、金髪のモヒカン(?)だった髪を、ばっさり切って坊主になっている。きっと、ここからまた新しい歩みを始めるという決意なんだと思います。MCを遮られる形でPabloの登場に持ってかれたKは、ちょっと悔しそうだったけども。

ちなみにP.T.P、ロック・イン・ジャパンにも出ます。お楽しみに!(松村)
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