ねごと、自主企画ライヴ@シェルター
2010.09.01 02:25
ねごとの自主企画ライヴ「お口ポカーンフェス?!vol.4」@下北沢シェルターに行ってきた。会場は超満員ですごい熱気だ。
ゲストはsleepy.ab。つまり「お眠対決」なわけだけど、もちろん寝てるヒマななんてない充実のイベントだった。
sleepy.abの心地好くもドラマティックなサウンドが会場中を満たした後、ねごとが登場。
ねごと、やっぱりへんてこなバンドだ。
パジャマ着て、手を繋いだ4人が登場。そんでお馴染みのキメポーズをゆるっとかました後、それぞれ持ち場に行くんだけど、
今日はその前に小夜子(Dr)がおもむろにバナナをとりだし、観客にあげていた。あれは一体……。
でも曲が始まると、4人の生命力がグワッと奮いたったかのように、ステージにエネルギーが充満!
パワフルなアンサンブルを響かせたり、おもちゃ箱をひっくりかえしたようなユーモラスでシュールな曲があったり、現在の代表曲といえる超絶ポップな“ループ”のあとに、幸子がどすのきいた歌声を前を睨むような顔で搾り出す“NO”があったり。
その間、脱力MCありクイズありで、めまぐるしくかわるねごとの表情に翻弄されるのだけど、
ラストの美しいミドルテンポのナンバー“夕日”を聞きながら、思わず目頭を熱くしている自分がいた。
ねごとは、エンターテインすることについて手を抜かないバンドだ。一見へんてこな部分も、実は聞き手とコミュニケーションをとるんだというとてもまっとうな熱意の塊なんだと思う。その場にいる全員を夢中にさせてやろうという意地があって、それを彼女たちならではの方法と見せ方でやっているからとてもユニークなのだ。
だけど、そのうちそれは、彼女たちが楽曲をストレートに鳴らすだけで、十分になっていくんだろうな、とも思う。それくらい、ねごとの音楽には普遍的な力強さと美しさが宿っている。
とにかく、どんどん成長していくバンドなので要注目です。
ミニアルバムは9月29日リリース!
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写真はその取材時のもの。(福島)