チャボ×Char 、ギターの神様の饗宴!
2011.05.05 19:05
いやあ、凄かった! まさにギターの神々の饗宴。
ビートルズ、クリームほか、ブルース〜ロックンロールの教典を、エモーショナルかつ色気たっぷりに披露。大人のロックの醍醐味を、ジャムセッションの凄味をどっぷり聴かせてくれた。
「日本のロックの宝!」とCharのことを何度も紹介しながらも、実際にプレイになると、背中をぶつけ合ったり、お互いのギターに手を伸ばし触ったり、ギターソロでバトルしたりと、やんちゃなギター少年そのもの。そんな二人が、目と目を交わし呼吸を揃えたり、“ハード・デイズ・ナイト”の間奏でユニゾンする瞬間は、ぞくぞくするほど興奮した。
セッションの迫力はもちろんのこと、チャボがこの日のために特別に練習してきたという、オリジナル詞をのせたカバーが素晴らしかった。ストーンズ“レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー”、そして
「春か…」
と言って歌い始めたジミ・ヘンドリックス“リトル・ウィング”は未だ忘れられない。美しい日本語詞に、きっと誰もが清志郎さんのことを思いだしただろう。カバーながら、ギターを抱えた吟遊詩人、チャボの神髄が伝わってくる心震える演奏だった。
(井上)