ONE OK ROCKのツアー初日に9mmがゲストで呼ばれ、対バンが実現。予想通りガチの2マンになった。先手の9mmは新曲を披露するなど、終始ストイックで一歩も引かない。一方のONE OK ROCKも初日の感触を確かめながら、キラーチューンを連続投下してフロアを一気にヒートアップさせる。ツアーのタイトルじゃないけど、この2マンで世界に出て行ってもなんら違和感がない。
ライヴ中ふと思ったが、最近のバンドキッズにとってこの2バンドは教科書のような存在で、あらゆる場面でコピーされることが多いが、どちらも決してスタンダードなスタイルのバンドではない。あくまで亜流のまま勝ち上がってきてる。決してコピーしやすいバンドではないのに、それでもバンドマンを目指す人間に憧れられるのは一体なぜなんだろうと思っていたらTakaのMCが答えを教えてくれた。彼は「よくバンドがお客さんに夢を与えているって言うけどそれは違って、僕ら自身が夢を見ているんだ」という話をしていたけどまさにその通りで、バンドの夢にベットすることでキッズも夢を見ているんだと思う。この「与える」というスタンスではなく、「分かち合う」という作法に彼らの素晴らしさがあるんだな。
いや、何はともあれ最高の2マンだった。(徳山)