昨夜行われた、さめざめpresents 「12年7月、チャック全開」、チャックだけでなくさめざめも全開だった。
どの一節を切り取っても、ヴォーカル・笛田さおりの情念が滲み出るほど込められていて、目が離せない魅力を放つ。
笛田のソロプロジェクト的な側面もあったバンドだが、メンバーも曲に込められた想いを余すことなく汲みとり、お客さんを巻き込むグルーヴを生み出していた。
最後「さめざめは、私にとって人生の賭けでした」と告白した笛田。
どう頑張っても上手くいかないことばかりで、人を信じることが出来なくなったり、「私の人生ってこんなものなのかな」と諦めそうにもなった時もあったという。
そんな時に作られた”愛とか夢とか恋とかSEXとか”は静かな迫力に満ち、心を打たれた。
アンコールが終わっても、余韻が抜けずステージの前から離れられない女の子が大勢。(藤田)