Plastic Tree、15年目のかくれんぼ

Plastic Tree、15年目のかくれんぼ
15年前の昨日、つまり1997年7月10日、ファーストアルバム『Hide and Seek』をリリースしたPlastic Tree。それにちなんで昨日、有村竜太朗が『Hide and Seek』と『くちづけ』の詩を朗読するという秘密の集会が行なわれたらしい。

1997年の夏というと、フジロック第1回目が開催され、日本の地にロックフェスが初めてやってきたロック黒船来航みたいな年。そんなタイミングで生まれた洋楽ロックとJ-ROCKのいびつで美しい融合、今となっては「かくれんぼ」というタイトルすら暗示的な隠れた名盤。JAPAN7月号のインタヴューでは、「ファーストでマイブラみたいな曲を作りたくて作ってたんだけど、レコーディング中ずうーっと悩んで結局できなくて終わっちゃったんです。でも時間経って、ノイズだけじゃなくてどの辺が好きだったのかっていうのちゃんと見れるし作れるしってなってからそこに手を出せたっていうか」と当時のことを語っていた。

個人的には、当時、洋楽のRO編集部にいてその存在を知らなかったのだが、今聴いてもユニークで面白いアルバムだと思う。ゴス、ニューウェイヴ、グランジ、シューゲなど、やりたいことがぱんぱんに溢れ、ぎこちない手つきで縫い合わされたザラついた「つぎはぎ感」が、いびつにして唯一無二な世界観を形成している。

Plastic Tree、15年目のかくれんぼ
そんなプラ・有村は、次号の洋樂誌ROCKIN’ON(8月1日発売)の『俺の名盤!』コーナーに登場! 煮えたぎる洋樂ロックへの思いを語っているが、何を選んだのかは………本誌にてお楽しみに!

そして最新号JAPANでは、連載「ぐるぐる日記」第二回目を掲載中。大型家電量販店の店員のセールストークから、熱海の海辺に立つ貫一・お宮の像(!?)まで、題材はぶっとんでるが、人間に対するちょっぴりシニカルで、愛情溢れる観察眼で貫かれている。それが愛猫クロの視線とあいまって奇妙なねじれ感を生み出している。ファン以外の人にもぜひ読んでほしい。
また、この号にはP196〜の「PIX」コーナーにも登場! まだの方は、こちらもチェックしてください。
(井上)
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