Droog、ツアーファイナル@新宿ロフト!
2012.07.26 00:08
バンド史上最長のライヴ、ロックの聖地・ロフトで熱狂的なフロアに迎えられた4人は、なんだかとても逞しくなっていた。途中、ストリート・スライダースの“のら犬にさえなれない”のカヴァーが飛び出したのにはびっくり!
20代になったばかりの彼らが歌うこの歌には、諦めや溜め息よりも初々しいきらめきが際立っている。また、真っ赤なライトが鮮烈な“ああ絶望”~“全滅ロック”は、この場所にあまりにもよく似合っていた
アンコール“からっぽの世界”は、やっぱり今回のライヴのキモだった。
「15歳でロック聴き始めて今しかないと思ってたけど、初めて明日のことを考えて作った曲」というようなMCをカタヤマはこの曲をやる前に言っていた。からっぽの世界、と聞いてぱっと思い浮かぶのはもちろんジャックスのあの衝撃作だが、Droogの空っぽの世界はその真逆。
≪からっぽの世界に 花ひらく
星のない夜に 火が灯る
雲った 空や 灰や 枯れた 花の
意味を知る≫
10代の終わり、と題されたアルバムで、2011年を経た彼らがこれを歌っていることが何より感動的だ。
ギターの荒金が金髪になっていて驚いたが、このツアーが終わると戻すと言っていた。(井上)