絆という言葉は、今いたるところで頻繁に耳にするけれど、
アルバム『つばきフレンズ』は、音楽シーンでその言葉がとても真摯に具現化された感動的な最たる例だと思う。
この『つばきフレンズ』の本サンプルを本日レコード会社の方から頂いた。
2010年12月に、ヴォーカル・ギターの一色の脳の異常による体調不良のため活動休止することを発表したつばき。この思いがけない休止はバンドにとってとても困難な状況に違いないが、つばきと共にライヴを行ってきたバンドが「一色に代わってライヴをやろう」と、つばきのカヴァーをライヴで行うようになった。
それがつばきフレンズの始まりだ。
複数のバンドのミュージシャン仲間が集い、ライヴを行う。それだけでも、つばきやその音楽に向けられた愛やエネルギーが半端じゃないものだということはひしひしと伝わってくるが、コンスタントに行われたライヴを経て、遂につばきフレンズ名義でのアルバムをリリースするに至ったのだ。
アルバム『つばきフレンズ』は、9月12日にリリース。
20人近くに及ぶ参加ミュージシャンなど詳細はぜひこちら(http://tsubaki-net.com/)を見て欲しいが、
すべての楽曲に満ち溢れる、前進する意志と愛。
それらが描き出す希望にぜひ触れてほしい。
一色は現在リハビリ療養中だが、アルバムに収められた新曲では本人が歌っている。
そのタイトルは“歩き続ける”。《どんなに辛くても たぶんそれは永遠じゃないさ》という歌い出しから始まるこの曲にこめられた思いは計り知れないものがある。リズミカルでとってもポジティヴなグルーヴに貫かれた力強い1曲だ。
現在発売中の『JAPAN』10月号のSCENEでも、ライター・高橋美穂さんによるテキストで紹介しているので、ぜひチェックしてみて下さい。(福島)