竹原ピストルと奇妙礼太郎!


「唄-UTA- 〜竹原ピストル×奇妙礼太郎」@LOOP代官山に行ってきた。

まずは竹原ピストル。頭に白いタオルを巻き、ギター1本を携えた姿が似合いすぎる。“ ルート トゥ ルーツ”に始まり、“カウント10”、“石ころみたいにひとりぼっちで 、命の底から駆け抜けるんだ”まで。弾丸のように投げつけられる歌詞はとても鋭いが、その言葉の中にある何か聴き手に親身になって語りかけてくれるような優しさと親密さに心を揺さぶられた。汗だくになって、ツバを飛ばしながら、竹原ピストルが発する一生懸命な歌。生活のほとんどをライヴに費やし、歌に生き、人生を歌い続ける男の生き様に感動した!

続いて、奇妙礼太郎。個人的にはソロで見るのは初めて。圧倒的な声量と独特の雰囲気で作り上げていく奇妙ワールド。“君が誰かの彼女になりくさっても”で熱唱したかと思えば、MCでは持ち時間すらちゃんと把握していないユルさ。とはいえ、残り10 分で「何を歌おう?」とつぶやいてからの “機嫌なおしておくれよ”、そして“オー ・シャンゼリゼ”ではステージを降りてお客さんと一緒になって歌ったり。ゆるいだけじゃなく、集まった人の心をしっかりと掴む歌の人懐っこさがさすがだった。

ちなみに、このふたりの共演は今回で4度目になるそう(竹原ピストル談)。ちょっと意外な組み合わせだが、共に日常とライヴが地続きにある根っからの歌うたいだけに 、こちらも何の気構えもなくリラックスして聴ける、いい雰囲気のライヴだった。(秦)
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