People In The Boxの新作は何故こんなに明るいのか?
2012.10.17 02:44
People In The Boxのニューアルバム『Ave Materia』、本当に感動的な作品だ。
まず、真ん中にたくさんの伝えたいメッセージがある。そしてあらゆる刺激的な演奏や言葉、そして伸びやかな歌には、そのメッセージを伝えるために渾身の力が注がれている。
だからすべてが明確。そして明るい。開かれていて、風通しがよく、体温が宿っていて、誰も拒絶していない。
精神世界をえぐり出し続けてきた非社会的な音楽から、多種多様な人々が生きる社会の中にしっかりと二本の足で立った音楽へ。
こんなPeople、5年前に誰が想像出来ただろう!という、根本的な大変化作なのだ。
波多野も「周りからは一言で『オープンになった』って言われる」と笑っていたが、
震災以降、彼やバンドが経験したものの見方や他者との関係性の変化が、ダイレクトに作品に繋がっている。
『Ave Materia』がこのような作品になった必然を、ロングインタヴューできいてきたので、ぜひ読んで欲しいです!
掲載は10月30日発売のJAPAN12月号。
写真は撮影後、メンバーによるエア野球の図。(福島)