現在発売中のJAPAN1月号でもレポートしている『ランドマーク』ツアー、
今日は東京公演2日目。
MCでゴッチも言っていたけど、
東京国際フォーラムは2011年3月にやるはずだったライヴが
震災の影響で中止になってしまった会場のひとつだ。
それもあって、ステージにはすごくエモーショナルな空気が流れていた。
7人編成のアジカン、音の色彩感や奥行きが生まれているのはもちろん、
メンバー4人以外の血が入ることで、
バンドそのものが活性化されているのが大きいのだと思う。
全員が「やるべきこと」に縛られるのではなく、
自由に音と戯れている、そんなリラックスした雰囲気。
特にコーラスで入っていた岩崎愛の存在は大きい。
ゴッチも「歌が巧すぎてイヤミ(笑)」なんて言っていたが、
彼女の声が加わることで、どの曲も一気に広がりを増す感じが新鮮だった。
震災以後の日本の物語と、アジカンというバンドの物語、
そして個々の楽曲に込められた、お客さんひとりひとりの物語。
会場全体にただ楽曲を演奏するだけではない、濃密な物語性が生まれていて、
それがこのツアーの特別さを象徴していた。(小川)