エントリーが遅くなってしまったけれど、昨日はLyu:Lyu@WWWへ。
昨日のライヴはアルバム『君と僕と世界の心的ジスキネジア』のリリースツアーのファイナル。
ということもあり、メンバーの集中力も冴えまくっていたし、力点の定まった素晴らしいパフォーマンスだった。
しかしこのバンドの場合、印象的なのは、どんなに深い疑問を投げかける、あるいは何らかの鼓舞をするにしても、常にどこか醒めた目線があるということだ。
簡単には世界を肯定できないという自己認識、そんな厄介な自意識。そして、それでもそんな世界を肯定し愛したいという強い願い。
そういった、疑いと願いのせめぎ合いがこのバンドの音にひりひりした実感を与えている。
当然、極めて特別なライヴになる。
例えとして正しいかよくわからないけれど、目の前のライヴに熱くなる一方でヘッドフォンで音を聴いている感じ、というか。
これは、現代の病理も、現代的な自意識のあり方もすべて受け止めた上で進もうとするバンドだからこその説得力だと思った。
この日は今年秋に行われる全国ツアーの予定も発表された。
素晴らしい。さらなる快進撃が楽しみ。本当に楽しみ。(小柳)