全国7箇所をまわったNANO-MUGEN CIRCUIT2013、最後の場所となるTOKYO DOME CITY HALLでの公演だ。ASIAN
KUNG-FU GENERATIONとともに、ニューヨークからRADICAL DATS、国内からはthe chef cooks
meとシャムキャッツという若手2組が出演。とにかく、アジカンのライヴがめちゃめちゃエモくてすごくよかったのだけど、アンコールの1曲目“今を生きて”の演奏が途中でストップするアクシデントがあった。楽器用の電源に使っていた、太陽蓄電池が切れてしまったらしい。でも、このアクシデイントが、逆にアジカンの凄さというか、存在のでかさに改めて気付かせてくれるものとして自分の心には強烈に残った。「この時代にどういう手段で、どんな音楽を届けていくか？」。ロックの幸福感や興奮に溢れた、NANO-MUGEN
CIRCUITみたいな会場でもアジカンの使命感はブレることがないし、その思いは更に大きくなっている。そんなことを感じた今年のNANO-MUGENだった。今年でデビュー10周年。4人は変わらず、凄まじい覚悟でシーンの先頭を突っ走っている。（塩澤）