奥田民生「ひとりカンタビレ」ツアーで完成した新曲11曲を収録したアルバム『OTRL』(写真 8/4リリース)。この初回盤特典DVDが面白い。基本的にステージ上での作業をダイジェストした内容で、ツアー未見の人にも雰囲気がよく伝わるスグレモノ編集なんですが、ユーモア成分も結構高めで、役立つうえに笑える、という2度美味しい内容になってます。
ツアーの映像そのものは、カンタビレのスペシャル・サイトですでに見る事が出来ますが、
そこでは演奏に集中している一心不乱なシーンがメインだったのに対し、
こっちは演奏中だけでなく、ノホホンとした説明話や、
セッティング準備中のまったりとした時間も多めに収録。
それが単なる場つなぎのトークではなく、
この人のレコーディングにおける判断基準や優先順位みたいなものが
実に理にかなったものであることが伝わってくる、勉強になる話になってます。
ほんと、音楽を作る側にいる人は、見ておいた方が良いと思う。
その一方で、レコーディングの「悲哀」の部分もしっかり収録されているのが、
また可笑しいところで、肝心なところで間違えて「あぁ〜〜!」と悶絶する姿や、
良いテイクが録れたつもりでいたらパソコン操作を誤り
データが消去されてしまい途方に暮れる瞬間とか、
笑いつつも「注意点」として気に留めておきたい、
そんな意味でも学べる内容になってます。