ヒリヒリした剥き出しのラヴ・ストーリーを敢えて明快なメロディーに乗せた、その大胆さに最初は耳を奪われるアルバム『PEOPLE』。
しかしながら何回か聴いていると、その意匠を的確にバックアップする
サウンド・アレンジの丁寧さに聴き惚れる手筈になっていて、
しかもクレジットを見ると、ほとんどが彼自身の手によるものであることに驚く。
中盤「がきんちょのうた」という楽曲のラスト部分に、
がきんちょたちのお喋りのコラージュが入っていて、
これが、ザ・ビートルズ『サージェント・ペパー』のエンディング部分にそっくり。
「ちょっと悪戯心を発揮しましたね」と訊いてみたら
「いや、そんな大それたことは…」と、全く関係ない様子でしたが
アルバムの中で、いいアクセントになっているのは確かです。
アルバム・リリースは、本日4月13日。