ハビエル・バルデム主演「ビューティフル」を観ました

ハビエル・バルデム主演「ビューティフル」を観ました

イニャリトゥ監督をして「最も描きたかった物語」と言わせる作品であり、名俳優ハビエル・バルデムが母国語のスペイン語で挑むとあらば、これは期待しないわけにはいかない。

バルセロナという、光と影が交錯する猥雑な大都市。
その底辺社会で、二人の小さな子どもを抱えながら
余命2カ月と宣告された男の最後の瞬間を描く。
イニャリトゥ監督にしては珍しく、伏線はそこそこに抑え、
ひたすらラストへ向かって突き進んでいく展開。

監督が尊敬の念を公言する黒澤映画「生きる」に通じる視線。
「死」がすぐ近くにいることが分かった時、人は一体何をするのか?
このテーマについて、バルセロナという複雑怪奇な街、
そして現代という時間を舞台にすることで
また新たな命題を浮かび上がらせている。

結末は意外にして、しかし大きな納得感も残る2時間半。
26日夜放映の「SHOWBIZ COUNTDOWN」
(テレビ東京系 毎週日曜深夜24時〜24時30分)でも紹介します。
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