★「後のヘヴィ・メタルやパンクに大きな影響を与えた」と多くの音楽学者や評論家に目されている(因みにジョン・ライドンも数年前のインタヴューで「自分をロックに目覚めさせた曲のひとつ」としてこの曲を挙げていた)、
独特のギター・ディストーション&パワーコードを持つザ・キンクスの1964年の大ヒット曲”You Really Got Me"。
「この曲のギター・リフ/ソロはバンドのギタリスト=デイヴ・デイヴィスが編み出し、弾いたのではなく、
当時売れっ子セッションマンだったジミー・ペイジ(レッド・ツェッペリン)が編み出し、弾いたものだった」説は、
過去数10年、「最も物議をかもすロック界の伝説」として何度も語られてきたわけですが、
今回デイヴ・ディヴィス自身がザ・キンクスの英公式Facebookで改めてこの説を否定。
★数日前放送された英BBCラジオ2の新ドキュメンタリー番組で司会者が「この曲のギターはジミー・ペイジが弾いている」という誤認コメントをした件に対するデイヴ自身の怒りの投稿がこれ。
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「BBCは新ドキュメンタリー番組でデイヴ・デイヴィスとザ・キンクスについての誤報をまた報道している。
あのディストーション・ギター・サウンドを編み出し、”You Really Got Me"のギター・ソロを弾いているのは間違いなく私、デイヴ・デイヴィスであり、
あの曲でリズム・ギターを弾いたのはレイ・デイヴィス(デイヴの兄)だった。
我々のヒット曲において他のギタリストを使ったことは断じてなかった」。
そもそもこの「"You Really Got Me”のギター・ソロはジミーペイジが弾いた」説は、
ジョン・ロード(ディープ・パープル)が89年に行ったModern Keyboard Magazine誌のインタヴュー中の発言から発したもので、
ジミー・ペイジ自身やバンドのプロデューサー、シェル・タルミーはこれまでずっとこの説を否定し続けてきた。
★問題の曲&ギター・リフ/ソロを聴きたい方々はこちらから。
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♪ザ・キンクス、”You Really Got Me”。
http://www.youtube.com/watch?v=-2GmzyeeXnQ&feature=kp