文系の人、サー・ポールと大英図書館

文系の人、サー・ポールと大英図書館

★サー・ポールがリヴァプールのWilliams Junior Schoolに通っていた頃
書き、賞をとったエッセイが最近発見され、
とても10歳とは思えないほどの巧みな筆致と内容が話題になっている。

文才のある人は会話も上手?

そういえば、筆者がサー・ポールに初めて取材したのは、
確か89年の『Flowers In The Dirt』がリリースされる直前。

ロンドン・ウェンブリー・アリーナでライヴが行われる前の楽屋で、だった。

持ち時間はサウンド・チェックの合間をぬって、わずか20分。
(まぁサー・ポールやストーンズ等の大物は15分~20分が相場ですが)。

あのレジェンドを前に、こっちもめちゃくちゃアガってるわ、
まだ質問が残ってるのに「ハイ時間切れ!」と今にも言われるんじゃないか?で終始ビクビクしっぱなしだわで、
取材後、会話の内容さえさっぱり覚えてない有様だったのだが、
そんな慌しい状況の中、
見事なほど多岐な話題に渡り雄弁を揮い(博識&頭の回転の速さはサー・ミックに負けず劣らず)、
絶妙のタイミングでジョークなどを交えつつ(どんなシチュエーションでもその場のムードを盛り上げるのが上手い)、
「普通人の倍以上の会話量」をしっかり喋ってくれていたことだけは、
今も鮮烈に覚えている。

で、後日取材テープを聞きながら最も驚いたのが、サー・ポールは「議論」好き、という点。
こちらが相手の意見に反論すればするほど、嬉しそうにノッてくる。
あの手この手を使ってなんとかこっちの意見を論破しようとする。
エリック・アイドルお得意の「言葉遊び」っぽいマインド・ゲームを会話のあちこちに散りばめるのも大好き♪
もともと他人と話すのが好き、「言葉というメディアム」が好きな人なんだなぁ、、、と急に「天上の人=サー・ポール」が身近な存在に感じられた。

サー・ポールがあれほどの大御所にも拘らず、未だに取材をマメにこなすのも多分この辺が関係しているのでは?


因みに、上の写真は、あの大英図書館でマグナ・カルタやシェイクスピアの文献etcと共に展示されている、
サー・ポール手書きメモの歌詞。

字もきれいだなぁ、、、。
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