ノエルが「オアシス」について語った最後のインタヴュー


大雪で足止めを食っていた間に、過去数ヶ月録画したまま観る機会がなかったDVDやTV番組もいろいろ観たわけですが。

その中で一番興味深かったのが、やはりこれ。

★去る11月4日にSKY Artチャンネルで放映された『Noel Gallagher interview with Dave Fanning』。

「ノエルの最新インタヴュー!」とのふれ込みだったので、
「脱退後」のインタヴュー!?と思ってたんだけど、

日付を調べてみたら今年2009年4月23日に行われた取材だった。

で、このDave Fanningというアイルランド人のおじさん、

聞けばアイルランド放送界では非常に著名な音楽クリティック&DJらしく、
これまでにもオアシスをはじめ、U2やレディオヘッド、コールドプレイetcの大物アクトのほとんどを何度も自身のTV番組やラジオ番組で取材している。

それも1時間たっぷりかけて「音楽話や人物背景をあらゆる角度からじっくり訊く」取材テクで有名な人物。

★このノエルが脱退する約4ヶ月前に行われたインタヴューでも、

(1)最新作『Dig Out Your Soul』の制作背景&世間の反応はもとより、
(2)オアシスの過去の作品群全部に対する「ノエルの正直な評価や裏話」、
(3)ワールド・ツアーの進行具合(注:6月から始まったUKスタジアム・ツアーの直前に行われた取材)、
(4)ノエルと子供達との関係や最近の私生活状況、
(5)そして勿論「リアムとのトラブルまみれの関係」etc、

なかなか訊きにくい話題に関してもズバズバ率直に切り込んでいるわけですが。

そんな中で、一番ええっ!?と驚き、感動したのが、
インタヴュアーが「リアムの悪口&不満」を吐かせようとする度に、
ノエルは必死になって「あいつはそんな悪い奴じゃないし、世間が思ってるほどバカでもない。世間はあいつを誤解している」的な口調でリアムを庇っている場面。

マジでこのインタヴューを観ていると、
この約4ヵ月後にいったい何を間違ってノエルは「リアムに縁切り&オアシス脱退」宣言をしたのか?、、、。

と首を傾げたくなるほど、弟への愛に満ちたノエルのインタヴューなんです、これが。

念願のソロを出して、じっくりツアーの疲れを解消した頃には、
ノエルは結局またオアシスに戻るんじゃないか?

そんな予感(希望的観測?)がまた頭をもたげてくる。
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