ライヴの凄さというのは、つまるところ、「そのアーティストのことがどれだけわかるのか」ということに尽きる、と僕は思っている。
その意味で、Acid Black Cherryのライヴは本当に凄い。
すべての楽曲に文字通りの「物語」を与えてきたyasuというアーティスト自身の欲望や喜びや悲しみ、価値観が伝わってくる。その実感がハンパじゃない。
物語を紡ぐ、というやり方になぜ、これほどのシンパシーを抱くのか。
それは、物語に託すことでしか表現し得ない、強烈な何かが彼の中にあるから、としか思えない。
アーティストとしての欲望がとてもタフで、同時にとても繊細な価値観を持った人なのだと思う。
今夜も、その両極を見つめるような濃い時間を過ごさせてもらった。
横アリの広さに、yasuの「個」の色気がとてもよく映えていた。
Acid Black Cherryの横浜アリーナ公演を観た
2015.10.29 22:41