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    水曜日のカンパネラ、即完のZepp DiverCityを観て思ったこと

    水曜日のカンパネラ、即完のZepp DiverCityを観て思ったこと
    とにかく最高でした。

    水カンのライヴは、時間として上質で、すばらしく品がある。
    空気が正しく明るく、自然体でもあり、とても大好きなライヴのうちのひとつだ。

    コムアイの振る舞いには、世の中で楽しいということになっている楽しさの皮を一枚はいで放る、みたいなスタンスがあって、
    演出や言葉やアイディアのすべてがある種の痛快さをともなって伝わってくる。
    「新しさそのもの」というより、「新しい感じ」でライヴの全体を丁寧に包んでいる。
    それは水曜日のカンパネラというアーティストの素晴らしさであり、コムアイという人のキャラクターの素晴らしさでもある。

    ライヴを観るたびに思う。
    先達への批判的なニュアンスなく、従来の音楽への鋭い批評になっている、という点が本当にすごい。
    その健全なスタイルは感動的ですらある。

    透明のボールの中に入り、オーディエンスの上をくるくる転がってステージに戻ったコムアイはひと言、

    すごい開放感!

    と言って笑ったが、水曜日のカンパネラのライヴはまさに、新たな開放感をもたらしてくれる。

    今晩も最高に楽しませてくれた。
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