ただただ楽しくなり、そのあと深く頭を下げたくなる、圧倒的なクオリティのエンターテインメント。
鬼気迫るエンタメ精神が、ちゃんと温かな温度で伝わるとき、そこには誰も外すことのない最高のショーが生まれる。
音楽とメロディの一音一音、アイディアのひとつひとつの奥に眠る最高の一点を深く追いかける星野源の姿勢には、ただ大きな拍手を送るばかりだ。
『YELLOW DANCER』は星野源の最高傑作だ。
コンテンポラリーなダンスミュージックをJ-POPにしてみせたーーというのも間違いないが、コンテンポラリーなJ-POPにはダンスミュージックの楽しさと弾ける生命力が必要なんじゃないか、そうあったらいいんじゃないかと、星野源が願った瞬間にこの傑作の種が生まれたのだと思う。
今回のツアーの全編に底抜けの明るさが広がっていたのはそういうことなのではないか。
大げさに言ってしまうが、このツアーは星野源の願いそのものだった様に感じる。
今も、切なさを塗り替えるような明るさが残っている。
星野源の素晴らしさに頭を下げる。武道館公演を観た!
2016.03.14 22:35