ROCKIN'ON JAPAN 早出し!!INTRODUCTION
星野 源

星野 源、「生命力」を歌う!

最新作『SUN』インタヴュー

最新作『SUN』は、星野曰く「70年代のダンスクラシックをイメージした」楽曲。さらにわかりやすく言いかえてしまうなら、徹底的な「楽しさ」のソウルナンバーということになる。その理由なきパワーを「太陽」というモチーフに託し、「生きること/死ぬこと」という根源的なテーマを今、ポジティヴに歌う星野 源。『ROCKIN'ON JAPAN』7月号に掲載されるロングインタヴューに先駆け、その発言をお届けする。

インタヴュー=小栁大輔 撮影=笠井爾示(MILD)

『Crazy Crazy/桜の森』で、自分の中でサウンドとかやりたい方向は実現できたなって思ってたんですけど、もっと、A面のど真ん中でJ-POPとして鳴るっていうことがやりたいなって、発売後すぐ思って。特に理由なく盛り上がるとか、理由なく楽しいとか、聴いて何かわくわくするとか、腰が動くとか、そういうものにしたいなと思ったんです

日常の厳しさとか、それを受け入れて進んでいこうっていうことって、もう初期装備なんじゃないかと。あえて言わなくてもみんな頑張って生きてるぞと。自分が倒れたこともあって、もう確信に変わったんですよね、「やっぱり全部そうだったわ」と。生きるとか死ぬっていうことに対しての感覚、やっぱり俺は全部合ってた

すごく端的にいうと、大人になったってことなんですけどね(笑)。単純に楽しいとか、おもしろいとか、気持ちいいとか、そういうことに集中したいなというか。もう否応なく明るい、何の理由もない生命力って何だろうって思った時に、それは太陽だったんですよ

わりともう今は、日常系とか言われてもOKみたいな(笑)。やっぱり人の受け取り方って全然違うし、それを統一していくっていうのは無理だし。「これ俺好きなんだよ」ってちゃんとバッて出す、「楽しいんだよ」っていうのをまっすぐ出す。リスナーっていうよりは、自分を信用できるようになったというほうが強いかもしれないです

あんまりね、メッセージというもの自体を込めてないんですよ、今回は。音がまず最初にできて、そこに気持ちいい──だからいきなり《Baby》って、これ俺初めてなんですけど(笑)。苦悩とかいろいろあるけど、それはわかったから、もうそんなに強調しなくていいよっていうモードで。それより何かおいしいごはん食べにいきませんかみたいな

本質的なんですよね、ポップスって。昔の民謡とかも、農作業する人たちがエンヤコーラって、意味ないけど気持ちいいからやるっていう(笑)。"SUN"もサビは《君の声を聞かせて》っていうところなんですけど、音楽的にはその後の《Ah Ah》っていうところが本当はサビで。BPMもそこに合わせてるんですよ、一番気持ちよくなるように

「俺たちはひとりだろ、この野郎」っていうのはもう終わったっていうか、それはもういいじゃないかと。ひとりだからこそ、手を取り合っていこうよっていう段階に自分も来れたんだと思うんですよね。だから《君の声を聞かせて》っていう。必要なんだ、もうわかったから一緒にいようっていう、ただそういう感じなんですよね

スタイリング=TEPPEI ヘア&メイク=高草木剛(VANITĒS)

続きは2015年5月30日(土)発売のロッキング・オン・ジャパン 7月号で!

ROCKIN'ON JAPAN
  • ROCKIN'ON JAPAN 2015年7月号

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