テクノロジー、アイデア、演出。そのどれもが最高に新しく磨き抜かれたものだったが、どこか懐かしいような、まるで10年近く前の3人を観ているような気分にもなった。
3人の魅力と斬新なダンスだけで、中田ヤスタカの暴力的なまでに提案型のビートに向き合い、乗りこなし、自らを輝かせてきた3
人の歩みがすべて今日のステージにはあったように感じた。
3人ともに30歳になるツアーという意味合いがそう感じさせたのかもしれないが、このメンバーでPerfumeをやることで生まれる圧倒的なパワーを、3人が今こそ信じきっているような、迷いのない力強いパフォーマンスだった。
まさに最先端の映像、音、ライティングに包まれながら、3人は3人ぽっちで世界を改革し続けることの確かな物語を紡ぎ続けている。
圧倒的な新しさの中でどこか懐かしくなるのは、求められるものの水準が高くなればなるほど、3人が3人である必然に向き合うからなのだろう。
観たことがないクオリティで感動させながら、儚さと切なさを感じさせるPerfumeのライブは今、その魅力を最高に発揮している。