ブルックリンの3人娘、VIVIAN GIRLSのセカンド、
「EVERYTHING GOES WRONG」を聴く。
おそらく彼女たちを聴いたひと全員がまず言うと思うけど、
そしてその言葉は間違いなくへたくそという言葉なのだけど、
3曲目のギター・ソロを聴けば、
そのような言葉がまったく意味をなさないことに気づかされるはずだ。
なぜなら、それはへたくそ以前だからだ。
けれど、この音には、
たとえばビートルズやストーンズの曲に宿るものと同じ、
あのなんとも形容しがたい、
誰しもの心をひとつの光に包んでしまうロックの瞬間が絶え間なく到来している。
そして、どんなに非道な抑圧にも屈しない、
手に負えないロックの衝動がそこらじゅうにある。
そういうことが可能となってしまうのだ、ロックの世界では。
まったく、凄いことである。