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    マンチェ・バンドは解散する

    マンチェ・バンドは解散する

    ザ・スミス、ザ・ストーン・ローゼズ、そしてその危機にあるオアシス。
    マンチェスター・バンドは、その街の大きさからすれば
    望外ともいえる多大な影響力を持ったビッグ・バンドを次々と輩出してきたけど、
    まるでそのことと反比例するかのように、
    「解散劇」もまたすさまじい。
    モリッシーとジョニー・マーの決別、
    いまなお根深いイアン・ブラウンとジョン・スクワイアの確執、
    そして、今回のノエルとリアムの絶縁。
    まあ、あらためて思えば、
    バンドというものはいつかは必ず解散するのだ。
    それはほとんど避けられることができない。
    こうなるとギネス級なU2の例外を除けば、それはつねに
    「終わりを明日に抱えた共同体」なのだ。

    そして、そんな別離と和解と繰り返してきたマンチェ・バンドといえば(死別もあるけど)、
    ニュー・オーダーである。
    フッキーの突然の脱退から、
    残ったバーニー&Co.は新たに新人ボーカリストを迎え、
    バンド名も一新し、再スタートを切った。
    バンド名はBAD LIEUTENANT(バッド・ルーテナント)。
    デビュー・アルバム「NO CRY ANOTHER TEAR」は、
    あの特有の憂いを帯びた「ニュー・オーダー・サウンド」なのだけど、
    なんというか、いっそうキラキラとしている。
    いや、そうか、バーニーは、
    いつだってこういうときにこそ、
    こんな音を出していたんだっけと思う。
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