自民党が、これまで方針化しようと進めていた候補者の「世襲制限」を、
結局は行わない方向に決着したようだ。
要は、これまでとおり、ということである。
ということは、自民党はやはり、変わらないということを国民にメッセージしたということだ。
なぜならば、それはなにより今いる「自分たちの既得益」を優先するということで、
将来の「新しい自民党」のための人材を開拓もしなければ育成もしないということで、
それはとりもなおさず、
国民のための党としての成長と切磋琢磨を放棄するということだからだ。
先の総選挙の結果は、どこの誰に聞いても「自民党へのNO」が最大の理由だった。
そのことに、その危機感に、自民党そのものはこの後に及んでもなお腹を括れず、
地域に君臨する既存の「政治家一家」の系譜にしがみついている。
どんな組織でもそうだが、土壇場で「守るべきもの」を見誤ったとき、
その組織は間違いなく潰れる。
そして、同様の理由で、「捨てるべきもの」を見誤ったとき、
その組織は腐り、再生できない。
こうなってくると、腹を括る括らない以前に、
本当に「気づいてない」んじゃないか?と思えてきた。