追悼マルコム・マクラレン

追悼マルコム・マクラレン

エルヴィス・プレスリーにおいてパーカー大佐がそうだったように、ザ・ビートルズにおいてブライアン・エプスタインがそうだったように、ボブ・ディランにとってロイ・シルバーがそうだったように、ザ・ローリング・ストーンズにとってアンドリュー・オールダムがそうだったように、レッド・ツェッペリンにとってピーター・グラントがそうだったように。ロック史においては、そのバンドが歴史的であった、その理由の背後には必ず歴史的なマネージャーが存在した。セックス・ピストルズにとってマルコム・マクラレンは、紛れもなくそのような系譜に連なるひとりであった。

しかし、それだけではなかった。マルコム・マクラレンは、ひとつのバンドにひとつの時代を体現させること、そして、鬱屈していた無意識を爆発させ流れていた空気を一変させてしまうことを、やってのけたのである。そんなことができたのは、マルコムだけだった。

ご冥福をお祈りします。
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