いま、アメリカの音楽ウェブサイトPitchforkを開いたら、
「Vote Today,Pitchfork Tomorrow」の文字だけが画面に出てきた。
なんか、熱くなった。
実際のところ、選挙に行くことが目的ではないのである。
こんなふうに、社会について一度考えてみようということなのである。
そのPitchforkが目下のところ、9.2ポイントの高得点を
献上しているのが、このDEERHUNTERの新作。
先に紹介した「MICROCASTLE」とジャケットが異なるのは、
こちらがそのアルバムともう1枚、
「WEIRD ERA CONTINUED」を合わせた、2枚組だから。
そして、こちらの2枚組のほうが断然に良い、のである。
追加されているほうには、50sのポップスが、
遠い未来に、瓦礫の中から発掘されたかのような、
猛烈な悲しみが横溢している。
それはだから、
「誰も知らない幸福が、たしかにそこにあったのだけど、
もう絶対にそれは取り戻せない」という、
圧倒的な事実の前に慟哭する、ということに他ならない。
そしてもちろん、われわれはそのうえで、明日を引き受ける。