NYの近代美術館（MoMA）で３月８日から６月７日まで開催のビョーク回顧展に行って来た。

ビョークの赤ちゃんの時の写真に始まり、アルバム全８枚、約20年に及ぶ彼女の全キャリアが、ビデオ、衣装なども通してすべて体験できる内容。

ビョークは、以前この回顧展について、「自分は音楽を作っているわけだから、それをどうやって壁に飾ればいいのか分からなかっ た」と語っていたけど、それを見事クリア。見る人達は、iPodを渡されてアルバムのビジュアルの前に立つと自動的に音と解説が流れるシステムになっていた。アルバムのサウンドはこのために特別なミックスがされていて、それはいつまでもそこにいてビョークを全身で浴び続けたいような素晴らしい体験だ。

ビョークは、恐らく現代のミュージシャンの中でも、音楽のみならず、ビデオから、ファッションから、写真の観点から、多角的にその作品が鑑賞できる数少ないアーティスト。ビョーク以外だとすぐに思いつくのは、デヴィッド・ボウイくらいか。

この回顧展のために作られた最新作からのビデオ”BLACK LAKE”も圧巻。アイスランドで凍えるような寒さの中３日間かけて撮影したと美術館のキューレーターが語っていたけど、彼女が全身全霊で踊る姿に、心が張り裂けるような思いになる。予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=EiXQ5qaUGDI

音楽のセクションでは、ひとりひとりiPadが渡されるために、相当の混雑が予想されるけど、この時期にNYに来る予定のある人は是非体験してみてください。
http://www.moma.org/visit/calendar/exhibitions/1501

ビョークは今週末からNYでライブも開催。初日のなんとカーネギーホールで行われるライブを観る予定です！