NYメトロポリタン美術館で、コム・デ・ギャルソン展開始。川久保玲も降臨!リアーナ!ケイティ・ペリー、ザ・ウィークエンド+セレーナ・ゴメス、ファレルなどがパーティに出席。

NYのメトロポリタン美術館で、5月4日から9月4日まで、コム・デ・ギャルソン展、”Rei Kawakubo/Comme des Garcons Art of the In-Between”が開催される。


今日、メディア用の内覧会があったので行って来た!キュレーターなどの挨拶があったのだけど、なんとそこに川久保玲も来ていた!人前にあまり現れないことで有名で、私も長年のファンだが、これまで一度も見たことがなかった。初めて見て胸が一杯になってしまった。

元駐日アメリカ大使キャロライン・ケネディも挨拶をして、川久保玲は、「ここNYでも”人間国宝”と言える存在だ」と語っていた。“人間国宝”の部分は、日本語で言っていた。


メトロポリタン美術館で、生きている間にソロでショーを行ったデザイナーは、過去にはイヴ・サン・ローランしかいなくて、川久保玲はなんと2人目という快挙だ。メトロポリタン美術館は、川久保玲を20世紀、21世紀で最も偉大なデザイナーとして位置付けしているということ。

夜には、ファッション界で最も盛大で重要と言われているパーティMet Galaが行われた。ケイティ・ペリーに、マドンナ、初めて公にカップルで登場し大騒ぎになったウィークエンドとセリーナ・ゴメス、そして一番人気のリアーナなどが続々と美術館に到着した。

さすがファッション・リーダーのリアーナは、美術館に展示されていたギャルソンの服をしっかり着こなしていた。かわいかった!
https://twitter.com/thefader/status/859207946525442048

ホストのひとりでもあったケイティ・ペリーは、マルタン・マルジェラ(ガリアーノ)。
https://twitter.com/billboard/status/859189508427919361

もうひとりのホスト、ファレル・ウィリアムズはこちら。
https://twitter.com/thefader/status/859179659875033088

ツイート上で大騒ぎだったのは、ザ・ウィークエンドとセレーナ・ゴメスがカップルで登場したこと。
https://twitter.com/BritishVogue/status/859196672072667136

コートニー・ラブと娘のフランシスは、フランシスが現在マーク・ジェイコブスの広告に出ているので、マーク・ジェイコブスを着ている。
https://twitter.com/voguemagazine/status/859207387022053377

またマドンナは、一緒に写真に写っているジェレミー・スコットのデザインしたモスキーノを着ている。

いつもオシャレなソランジュは、超長いダウンコート。

個人的には、Migosもかわいいと思ったwここに招待されること自体、彼らの人気のほどが分かる。

肝心の展覧会には140点の服が展示されていて、カタログに掲載されていたインタビューによると、これまで川久保玲は何度も誘いを受けてきたのだけどずっと断ってきたのだそう。「私が死んでからやってくれればいいと思っていた」と。だけど、「死ぬ前に見本として一度
やるのは良いかも」と思い直したそうだ。死んだ後に、これを元に展示をしてくれればいいと思ったということ。



展示内容は、「不在/存在」、「ファッション/アンチ・ファッション」、「過去/現在」、「美/グロテスク」、「戦争/平和」など、相反する言葉でそれぞれの展示が括られていて、川久保玲がいかにその間の曖昧さと、その間から境界線を打破していったのかを追求する内容になっている。

カタログには、川久保玲の言葉がたくさん掲載されていて、それがあまりにカッコ良くてイチイチ感動した。「私は40年以上も服を作ってきたけど、ファッションについて考えたことはありません。言い方を変えると、私はほとんどファッションには興味がないのです。私が唯一興味があるのは、これまで誰も見たことのないような服を作るということ。完璧に新しいものを作るということ。そしてそれをどういう方法で表現すればいいのかということだけです。それはファッションと呼ばれるものなのでしょうか?その答えは、私には分かりません」とか。書き出したらきりがないのだけど、なぜ彼女が現在にいたるまで人を驚かせる服を作り続けてきたのかが良く分かる内容だ。

展覧会は、9月4日まで行われているので、GW、夏休みにNYに来る方はお見逃しなく!!!
http://www.metmuseum.org/exhibitions/listings/2017/rei-kawakubo


一部映像はこちら。
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