オバマ・スピーチ その2

オバマ・スピーチ その2

昨日プライム・タイムに放送された
オバマ初の施政方針演説は
24.5%(5240万人)という高視聴率を獲得したそう。
スピーチ前、経済政策への支持率は60%だったが、
スピーチ後は80%くらいに上がったそうだ。
TV放送は効率的に使われたよう。

US音楽業界に裏番長的な超辛口批評家がいるのだけど
彼もそのスピーチを見て感動したとブログに書いていた。
それまで大統領の施政方針演説なんてろくに見たこともなかったのに
昨日は見始めたら目が離せなかったと。
彼が感動した理由というのは
これだけ国が経済的にFUCKED UPしている時に
必要なのは、もっと買い物をしてくださいと言う
リーダーではなく、国民に希望を与えてくれるリーダーである、と。
僕はこれまでそれはロック・スターの役割だと思っていた。
人生にFUCKED UPしたことがあると
いつもロック・スターを頼ってきた。
しかし、ブルース・スプリングスティーンが
自分のアルバムを売るために
スーパーボウルに出演し、
ベスト・アルバムをウォルマートのみで販売するような時代、
“ロック・スター”への自分の信念を疑ってしまう。
自分が人にどう見られるのか気にせずに、
自分の感じることを正直に話してくれる人、
そして正しいと思うことをやってくれる人。
それが僕にとってのロック・スターだった。

まてよ、それってこの大統領じゃないか?

僕らは彼の言葉によって、国のために、自分以外の他の人達の、社会のために
自分を犠牲にする準備ができている。
しかしそれをできるのは、彼が希望を与えてくれたからだ。
希望なしでは、僕らは不安になる。僕らは自殺する。
僕らの心は破れる。
しかし今夜僕には希望がある。
みんなもそう感じてくれていたら嬉しい。

と。

面白かったのは、オバマが退場する時、
なんと上下両院の議員からサイン攻めにあっていたこと。
これまで施政方針演説なんてちゃんと見たことがなかったので、
これがいつものことなのかどうかわからないんだけど
議員が大統領にサインもらったりするんだっけ???

しかもCNNのキャスターがレポートするには
議員達はなんとか近い席に座ってオバマにサインをもらおうと
8時間以上も前から並んでいたというのだ!
ありえねー(笑)。
そのキャスターも、「議員がそんなに暇でいんでしょうか?
他にやることあるでしょう。マドンナのコンサートに並ぶ
キッズじゃないんだから(笑)」と言っていたけど正に。
オバマ・ザ・ロック・スター。
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

フォローする
音楽WEBメディア rockin’on.com
邦楽誌 ROCKIN’ON JAPAN
洋楽誌 rockin’on