トラヴィス・スコットが「俺達は世界を変えられる!」と激戦区のテキサス州で民主党候補者ベト・オルークを応援演説。

トラヴィス・スコットが「俺達は世界を変えられる!」と激戦区のテキサス州で民主党候補者ベト・オルークを応援演説。 - pic by Akemi Nakamurapic by Akemi Nakamura

義理の兄にあたるカニエ・ウェストが民主党から抜け出そうというキャンペーンを支援したばかりだが、トラヴィス・スコットは昨日、地元テキサス州の上院議員として立候補しているベト・オルークの応援演説をした。


映像はこちら。
https://twitter.com/FTPflame/status/1056649426134024193

「18歳以上ならみんな投票に行こうぜ!友達にも投票に行くよう声をかけよう。俺達は世界を変えられるのだから!」と言っている。

世界を変えるのはなかなか難しいが、今年のテキサス州の場合は、本当にその可能性がある。というのも、前にも伝えたが、この30年間で初めて、民主党候補のベト・オルークが共和党候補者のテッド・クルーズを破る可能性があるからだ。ただ最新の調査では、依然テッド・クルーズが、51対46で勝つと予想されているのだが..........。

しかし、テキサス州の投票率は毎回30%に満たない全米最下位。最も投票する層は白人の年配で、つまり共和党支持者。ヒスパニック系と若者が最も投票しない。つまり、若者が投票所へ向かってくれれば本当に「世界を変えられる」のだ。

トラヴィス・スコットは少し前からベト支持を表明していた。

同じくテキサス出身のアーケイド・ファイアのウィン・バトラーも、支援活動をしていた。

「未来のテキサス州上院議員となるベト・オルークと、クラッシュについて、ドリーマーについて、民間刑務所ついて、女性の中絶など自己決定権について、話をした。生まれて初めてテキサスの政治について本当に希望が持てた。#teambeto」とコメントしている。

ベト・オルークについて書いた記事はこちら。
https://rockinon.com/blog/nakamura/179745

彼は、テッド・クルーズとの最初のディベートで、クラッシュの歌詞を引用。テッド・クルーズを批判して、テッド・クルーズは、”working for the clampdown”と言ったのだ。これは、クラッシュの”Clampdown”の歌詞。なので、ロック・シーンが異様に盛り上がった。
https://pitchfork.com/news/watch-beto-orourke-reference-the-clash-during-ted-cruz-debate/

その後、もともとベトの支持者だったスプーンがラリーでその曲をカバー。
https://youtu.be/JMBAmlll2C4

ウィリー・ネルソンも「気に食わないなら、そいつを投票で追い出してしまえ。選挙というのはそのためにあるんだから」と歌う新曲”Vote 'Em Out”をベトのラリーで発表した。
https://youtu.be/ssVO5qnyQss

中間選挙まであと8日。

激動のアメリカでテキサス州のみならず、現在上院も下院も共和党が多数を占めるアメリカの議会で、どれだけ民主党が議席を確保できるのか、全米の結果が非常に気になる。

ジム・キャリーが、この中間選挙で共和党への反発が見られなかったら、アメリカは本当にダークな時代な突入すると思う、と言っていたけど、本当に。例えば、11人も人が亡くなるという大惨事が起きたのに、自分の集会をキャンセルするどころか、「キャンセルしようと思ったけど、それは悲惨な事件のせいではなくて、私の髪型が今日変だったから」と銃乱射が起きた直後にへらへら笑ってジョークが言える人が今の大統領だ。トラヴィス・スコットの言うように、若者達、お願いだから投票してくれ!

トラヴィス・スコットは、現在アメリカのシングルチャートで2位のKodak Black"ZEZE”に参加している他、自らのシングル”SICKO MODE”も7位。
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
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