ファレル、トランプが銃乱射直後の集会で”HAPPY”を使ったため、「この国で起きた悲劇に”HAPPY”なことなどひとつもない」と曲の無断使用に怒りの抗議。

ファレル、トランプが銃乱射直後の集会で”HAPPY”を使ったため、「この国で起きた悲劇に”HAPPY”なことなどひとつもない」と曲の無断使用に怒りの抗議。 - pic by maria sutherland (DS Projects)/Governors Ball 2018pic by maria sutherland (DS Projects)/Governors Ball 2018

土曜日にピッツバーグで銃乱射が起き11人もの人が亡くなったのに、予定通り自らの政治集会を行ったトランプ大統領。その集会でファレル・ウィリアムスの”HAPPY”を使ったため、ファレルが弁護士を通じて、怒りの手紙を送っている。

「気の狂った”ナショナリスト”の手により、11人もの人達が殺された日に、あなたは、インディアナで政治集会を行い、”HAPPY”を使用しました。土曜日にこの国で起きた悲劇に”HAPPY”なことなどひとつもない。さらに、あなたはこの曲の使用許可を取ってはいない」

その手紙には、ファレルの許可なしに曲を使用することは著作権、商標の侵害にあたるので法的装置を取ると警告されている。

トランプは、過去にも、スティーヴン・タイラー、REM、クイーンプリンス・エステイトから同様の警告を受けている。

アメリカでは、爆弾騒ぎの直後にこの銃乱射事件が起きて、ファレルが怒るとおり”HAPPY”とは程遠い状況だ。

トランプは、亡くなった人達は銃装備をした警備員を雇うべきだったと発言したり、死刑を徹底させるべきだとも発言。また、今国民の嫌悪感が高まっているのは、フェイクニュースメディアの嘘や、民主党のせいだともツイートしている。多くのメディアは当然大反発している。そんな大混乱の中、ファレルが正しいことを言ってくれて少し心が救われた。

彼がN.E.R.Dの新作を作った際、インスピレーションのひとつとして警官による黒人の不当な殺害についてとりわけ熱心に語っていたのを思い出した。
https://rockinon.com/blog/nakamura/169464
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