現在発売中のロッキング・オン2月号では、フランツ・フェルディナンドのライブレポを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文=粉川しの
フランツ・フェルディナンドの3年ぶりの来日公演は、奇しくも3年前と同じ東京ガーデンシアターで行われた。そして同じ会場だったからこそ、前回と比べて今回の彼らがいかに素晴らしいコンディションにあるのか、バンドとしてノリにノっているのかが、一目瞭然になるパフォーマンスだったと言っていいだろう。
もちろん、観客を全力で楽しませたい、踊らせたいという、揺るぎない信念に貫かれた彼らのライブはいつだって最高であるわけだが、とりわけ25年の彼らは、自己ベストを更新する勢いで素晴らしかったのだ。
25年のフランツ・フェルディナンドが、ライブバンドとして最高最強である最たる理由は、彼らの最新アルバム『ザ・ヒューマン・フィアー』の素晴らしさと密接にリンクしている。
同作は21年にオードリー・テイトを新ドラマーに迎えた彼らが、新体制で作った初めてのアルバムだ。
破天荒タイプだった前任のポール・トムソンに対し、オードリーの持ち味は切れ味鋭いタイトなドラミング。そんな彼女の個性を予め織り込んで制作された、言わばオートクチュール作が『ザ・ヒューマン〜』であり、今回のライブでは同作のナンバーがセットリストの約3分の1を占めたことで、新体制フランツの真価が生き生きと躍動するのを、ダイレクトに感じることができた。
また、前作『オールウェイズ〜』以来のメンバーであるディーノ・バルドー(G)と、ジュリアン・コリー(Key/G)の働きもより一層際立ち、彼らがフランツに馴染む段階を経て、今では彼らのプレイがアレックス・カプラノスやボブ・ハーディにも影響を及ぼす、相互性の段階にアップデートされていたのも大きいだろう。
(以下、本誌記事へ続く)
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