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「2025年日本のハードロックアイコンと言えば?」と問われれば、僕は真っ先にBAND-MAIDの名前を挙げる。それは単に音楽的スタイルの話だけではない。WORLD DOMINATION=世界征服という途方もない理想(野望)を自らの物語として詞世界にも織り込み、楽曲/歌/バンドサウンドを磨き上げ鍛え上げることで、壮大なロックファンタジーすらも刻一刻と「今、ここ」の現実に引き寄せ続けている──ハードロックドリームを現代に「体現」しているBAND-MAIDの在り方は、それ自体がどこまでも感動的なものだ。TVアニメの主題歌3曲“Zen”“Ready to Rock”“What is justice?”も収録した全8曲の新作EP。《誰が何を言おうと/私達は前へ行く/揺るがない心と共に》と己の衝動を極限加速させる“Present Perfect”も、《Don't miss it 進め/この手に掴み取るよ/世界を変える/SUPER SUNSHINE》の熱唱越しに目映いロックの閃光を掲げる“SUPER SUNSHINE”も、痛快なほどの生命力にあふれている。(高橋智樹)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より)
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