ニューオーリンズ伝統のジャズ・ホールにしてハウスバンド・レーベルでも有名なプリザベーション・ホール、およびプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドのチャリティのためのライブストリームが行なわれた。
これが出演者が超豪華であるばかりか、その他のチャリティイベントとはひと味違って、この場所の歴史と伝統への尊敬が誰からも感じられる、この場所だからこその特別で誠実な内容だったと思う。
いつ消えてしまうか分からないけど、今ならまだ全編観られるので、今のうちに是非!
https://www.facebook.com/preshallfoundation/videos/2590632297858657/
出演したのは、ポール・マッカートニー、デイヴ・グロール、エルヴィス・コステロ、デイヴ・マシューズ、プリザベーション・ホール・ジャズ・バンドとはよく共演していてほとんどファミリーとも言えるアーケイド・ファイア、ジム・ジェームス、ベック、アラバマ・シェイクスなどだ。
過去にプリザベーション・ホール・ジャズ・バンドと共演した映像を流すバンドもいれば、何度か登場し、現在のコロナ禍という状況を反映してかZoomで共演を披露するアーティストもいる。
例えば、デイヴさんは3回も登場するサービス精神の旺盛さ。最後のアコギ演奏が感動だが、最初のライブも貴重だ。途中、パスタの作り方まで披露していた。
しかし、最大の見所はやはり最後にポール・マッカートニーがトランペットで『聖者が街にやってくる』を披露するところではないかと思う。マスクもしっかりしているところが素敵だった。
チャリティで集まった金額と同額分をSpotifyも寄付することになっている。アーケイド・ファイアのウィン・バトラーが、「彼らがいて当たり前だと思ってはいけない」と呼びかけていた。ウィンのおじいさんはミュージシャンだったので、ここに他のミュージシャンと一緒にいる写真が飾られていた。彼にとってはとりわけ大事な歴史のある場所だ。