ガスライト・アンセム&ブルース・スプリングスティーン

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NY TIMES日曜版の特集が、ガスライト・アンセムでした。話題の最新作、『AMERICAN SLANG』が先週発売。先日ザ・ナショナルのラジオシティ・ミュージックホールでのライブを観たのですが、その時も終わった後、外でサンプルCDを配っていました。チャートはどうなるでしょうか……。 Drakeがぶっちぎりで、『グリー』も、『トワイライト』もあるので、上位は難しいとは思いますが、トップ10入りはなるのか?


NY TIMESの記事にも「70年代のブルース・スプリングスティーンを彷彿とさせる」と書かれている彼らですが、ご存知のように同じニュージャージー出身。


ニュージャージーというのはマンハッタンと川を隔てただけの場所にあるにも関わらず、思いきり空気の変わる土地。ホーランド・トンネルというのを抜けてニュージャージーに出て、ニュージャージー・ターンパイクという道路に入った途端に、なぜか思いきり気分が落ち込むのです。どんよりとした空気に覆われた工業地帯で、それが果てしなく続いていくんじゃないかという、根拠はない、しかし確かな敗北感と不安に襲われます。一生ここにいるわけにはいかない……できることからここから早く抜け出したいと……。だからスプリングスティーンはあんなに高らかにギターを掲げて、かき鳴らすのだと思いますが。そして、途方に暮れた若かりし頃のガスライトのメンバーも、それに支えられてニュージャージーで生きてきたはず。


記事の中で面白かったのは、ガスライトのボーカル、ブライアンは、実は川の反対側、NYブルックリンに引っ越しをしてこのアルバムを作ったということ。彼らと同じように、スプリングスティーンとクラッシュを愛するアーケイド・ファイアのウィン・バトラーがテキサスから脱出、カナダのモントリオールで、アメリカを歌ったのとちょっと似ています。脱出の距離が違いますが。


ボスと”NO SURRENDER"を共演したブライアンの半泣きの熱唱が、ピッチフォークにアップされています。恐らくアメリカでは6月22日に発売の、ボスのDVD”London Calling : Live in Hyde Park"にその模様が収録されているはず。
http://pitchfork.com/tv/#/musicvideo/6874-bruce-springsteen-no-surrender-live-columbia


日本盤の発売についてはこちら。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/BruceSpringsteen/news.html
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