U2にインタビューした:トロント映画祭その5

U2にインタビューした:トロント映画祭その5

なんとU2対面取材が実現してしまった。トロント映画祭の最中に。私の記憶が間違っていなければ、ロッキング・オンが直接インタビューをしたのは、『All That You Can't Leave Behind』以来だと思うのですが? 違いますかね? 何年ぶり??? 


レーベルの方が今回のボノとエッジの様子を見て、『アクトン・ベイビー』のボックス・セットがあるとは言え、普段のように発売前の新作について語らなくていいので、非常にリラックスしてインタビューを楽しんでいると。


おかげ様で無事終わりました。『アクトン・ベイビー』時の話を中心に、早足でその前後のことも聞き、日本についても聞きました。


ボノは、目の前のワインをすべて飲み干していて、途中で静かになったり、突然話しだしたり、もしかして、時差ぼけも手伝って少し頭がグルグルしていたのでは?と思う場面がありましが、そんな時は、エッジが楽しそうに話していて、さすが調和が取れていました。


写真は、記者会見の時のものですが、そこでも非常に興味深いことを色々語っていたので、どこかでご紹介できたらと思います。


ひとつ書くと、ボノは、完成したドキュメンタリーを観て、「最初は嫌いだった」、と言ったのが印象的でした。それを監督に言ったのだけど変えてくれなかったと。でも、トロント映画祭で観客と一緒に観て、観客の反応を観ていたら、「好き」に近付いた、とも。


さらにこの作品について、「僕らは、自分達が大事だからというだけの理由で、これまで、バンドの内面を隠してきたわけではなかった。それは、見ても醜いだけだから、見せてこなかったんだ。だって、ソーセージの中身に本当に何が入ってるか知ったら食べたくなくなるだろう?」とも。


この作品は、そういうわけでバンドが「嫌いだ」と思うくらい容赦なく斬り込む場面があります。バンドとはあまり親交のない監督が作ったからそうなったのかもです。


その点、パール・ジャムの作品は真逆と言えます。バンド内部を知っている監督だからこその視点で作られた作品。


この2作品の大きな違いが大変興味深かったです。


ちなみに、監督のシャツのボタンが一番開いてるのはどうなんだ?と思いましたが。いくら奥さんがエリザベス・シュー(趣味が良い!)とは言え。
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