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    週末はゴールデン・グローブ賞。トレント・レズナーまた受賞?クリス・コーネルは?ストロークス、ファブ?!

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    アメリカでは今週末15日にゴールデン・グローブが発表される。日本では、私が調べたところによるとAXNで1月21日に放送……としか見付からないのだけど、マジで?生放送されないの??? どなたか生放送情報知っていたら教えてください。
    http://axn.co.jp/program/goldenglobe/


    上のサイトにノミネーションの一覧がありますが、今年の見所はぶっちゃけすべて。というのも、本当に混戦状態で、どの作品、俳優が獲っても全然おかしくない、と思うので。


    個人的な見所のひとつは、昨年同様起用された司会者のリッキー・ジャーヴェイス。


    去年彼は、ゴールデン・グローブを主催するハリウッド外国人記者クラブをほとんどくそみそに貶したので、思い切り面白かったのだけど、でも、もう今年は起用されないだろうと誰もが思っていたのだ。しかし、再登場。恐らく、それで却下するとむしろ外国人記者クラブがちっさい奴らに見える、というのが一番の理由だったと思うし、もうひとつはそのほうが面白いので、視聴率が稼げる、というのも理由だったのではないかと思う。


    今年もどんな歯に衣着せぬ批判をしてくれるのか楽しみだ。


    そして、ロック・ファンとしての見所もいくつか。


    1)作曲賞で、トレント・レズナー&アッティカス・ロスが『ドラゴン・タトゥーの女』で、去年の『ソーシャル・ネットワーク』に続きゴールデン・グローブを受賞するのか?ということ。


    同じ部門でノミネートされているのは、
    「アーティスト」ルドヴック・ブールス
    「W.E.」アベル・コジェニオウスキ
    「ヒューゴの不思議な冒険」ハワード・ショア
    「戦火の馬」ジョン・ウィリアムズ


    ベテランまたは映画において音楽が重要な役割を演じている作品が多いので、ぶっちゃけ強敵だ。


    しかし、去年発売されたハリウッド・レポーター誌でトレント・レズナーが表紙になっていてここにかなり興味深い記事が掲載されていた。
    http://www.hollywoodreporter.com/news/trent-reznor-girl-dragon-tattoo-oscar-grammy-272957


    非常に面白い発言がいくつもあるのだけど、その中のひとつで、オスカーを4つも受賞。映画音楽は100本以上手がけたベテラン、ハンス・ジマーがトレントについてこう語っていること。「映画音楽は、単にオーケストラが演奏したり、コーラスによるものではなくて、よりパーソナルなものになったと思う。作曲家の個性を強烈に出しながら、しかもそれが映画において非常に重要なパートをしめるようになった。トレントはそれを見事にやってのけたと思う」と。


    つまり、ハンス・ジマーは、トレントが映画音楽の流れを変えていると言いたいのだと思う。彼は、トレントを非常に気に入ってるようで、去年も自分が『インセプション』で同じカテゴリーにノミネートされていたのに、オスカーは、トレントが獲るべきだと最初から言っていた。またこの記事の中でも、彼を自分がレコーディングしているオーケストラのスタジオに招待したりしたことが明かされている。


    またトレントも、オスカーをもらうことは、グラミーをもらうより全然嬉しいと発言。グラミーについては「内輪で決められた人気投票のようなもので、まったく安っぽい」と大批判。映画音楽でのキャリアを満喫しているようだ。


    今回の『ドラゴン・タトゥー』においては、個人的には映画は彼のサントラで思い切り助けられていると思った。とりわけ感情的な面をサポートする上で。映画の冒頭には、すでに公開された”移民の歌”のビデオがタイトルクレジットの間にほぼそのまま流れ、それが観客を映画に即引き込む重要な役割を果たしている。さらにインパクトという意味においては、下手したら良くも悪くも映画の中で最大かもしれない。
    http://www.youtube.com/watch?v=xQtXsp4tIbw


    トレントはフィンチャーの支持に従って、実際にスウェーデンを訪れないまま作ってしまったというのが凄いが、この記事の中で、さらに、「『ソーシャル・ネットワーク』は、最初から最後まで勉強という感じだった。難しかったのは、映画が基本的には、登場人物が部屋の中で文句を言い合っているというものだったから、そういう中で音楽が一体どんな役割を果たせばいいのか中々掴めなかった」と。


    しかし、『ドラゴン・タトゥー』においては、「シリアル・キラーに、アナル・レイプについての映画なら、うん、どんなサウンドなのか分かる!と思ったんだ。自分がこれまでやってきたこととかけ離れたことをしなくてもいいからね……いや、言い直すと、この映画のダークなトーンは自分のやってきたことと近いと思った、ということだよ」と語っている。


    2)さらに、主題歌部門では、クリス・コーネルもノミネートされている。


    『ネバーランド』の監督マーク・フォースターの新作『マシンガン・プリーチャー』で、”THE KEEPER"という曲を書き下ろしたのだ。


    去年トロント映画祭で行われた記者会見では、「この物語に感動して3曲も曲が出来てしまった」と語っていたし、さらに「物語を元に曲を書くという試みがおもしろかった」とも語っていた。同じ部門では、エルトン・ジョン、メアリーJ、マドンナなどもノミネーションされている。しかし、これは、メアリーJが獲るかもしれないなあ。『ヘルプ』という映画が良かったし、評判も良かったので。


    3)そして最後に、どうでもいい話題。


    2011年に公開されたコメディの中で一番面白かったのではという、女性を主人公にした『Bridesmaids』という映画があったのだけど、その脚本、主演のコメディアン、クリスティン・ウィグ(ポスター右から3番目)が今ストロークスのファブと付き合っているという噂があること。彼女は、『サタデー・ナイト・ライブ』でも超人気で、この映画も大ヒットなので、これ全米的にはかなりびっくりの話題なのだけど、休暇を一緒に過ごしていたと、NYポスト紙などが伝えている。
    http://www.nypost.com/p/pagesix/wiigetti_partii_Y84U1SDaGbTudn1HZSsfwN


    クリスティンは、主演女優賞にノミネートされているので、ファブも一緒に登場するかしら?
    中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
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