Arcade Fire + Owen Pallet がSpike Jonzeの『her/世界にひとつの彼女』のスコアを書く映像公開


3月2日はとうとうアカデミー賞の発表ですが、オリジナル・スコアにノミネートされているArcade FireとOwen Palletが、Spike Jonzeの新作『her/世界にひとつの彼女』のスコアを書いている映像が公開されました。

こちら。

一応、ノミネーションされているのは、ウィリアム・バトラーとオーウェン・パレットという表記になっているのですが、これはアカデミー賞がバンドとしてのノミネーションを受付ないためだそうです。相変わらず意味不明。でも、映像でお分かりの通り、バンドメンバー全員が参加しています。

オリジナル・スコア部門で、その他ノミネートされているのは、
『The Book Thief』、『ゼロ・グラヴィティ』、『あなたを抱きしめる日まで』、『ウォルト・ディズニーの約束』です。どれが獲るのかまったく予想がつきませんが、個人的にはやっぱり『her』に獲ってもらいたいのと同時に、『ゼロ・グラヴィティ』のサウンドトラックの拘りも素晴らしいです。そもそも、宇宙は無音なわけだから音を付けるのはとても重要であり、かつだから難しかったということ。さらに、監督の構想としては、良い劇場で観れば、360度からサウンドが響くような作りにしたということ。

『her』におけるサントラの素晴らしいところは、いかにもArcade Fireのサントラというサウンドではなくて、あくまで映画のエモーションの寄り添うようなサウンドに仕上がっているところ。ピアノなどアコースティック主体のサウンドも良かったです。私の記憶が正しければ、ボーカルは最後に流れた”スーパーシンメトリー”のみだったと思うのですが、この映像では、ウィン・バトラーがちょっと歌っていますね。もう1度観なくては!

余談ですが、Arcade Fireは、3月6日より『リフレクター』ツアーをアメリカのケンタッキー州ルイヴィル(!)で開始します。行きたくて行きたくて仕方ないのですが、どうしましょう(笑)。しかも会場の名前が、KFC YUM!(美味しい!)センターっていうんですけど(笑)。KFCが間違いなくガンガン売られてるんですよね?
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