コンポラとみそっかすとGOOD BYE APRIL、タワレコで!


東名阪の3バンドが激突するフリーライヴイベント「SHIBUYA FREEEE! Vol.1」。
タワーレコード渋谷店の地下1Fに行ってきましたよ。
今日ブログに書いたこれね↓。

http://ro69.jp/blog/ogawa/87640

コンテンポラリーな生活の『ぼくらのキラーチューン』レコ発でもあるこのイベント、とりあえず会場に着いてコンポラオリジナルノンアルコールカクテル「さっぱりキラーメロン」を飲み、GOOD
BYE APRILからライヴはスタート。

CD(7月に出たミニアルバム『もうひとりの私』ね)を聴いた時点でフロントマン倉品翔のメロディセンスと歌のよさには目を瞠るものがあったけど、こうしてライヴで観ると、そのスケールの大きさにますます驚いた。今どき珍しい、純度の高いポップス。最後にやった“パレードが呼んでる”は名曲。あとベースの延本文音とギターの吉田卓史(どっちも大阪出身)による漫才上等のMCね。延本のソンビと芝を食った夢の話、めちゃくちゃおもしろかった。これだけ読んでも何のことやら分かんないでしょうけど。

続いての名古屋代表みそっかす、出てきていきなり「変な名前でしょ?」と言うあたり、さすがのトリックスターぶりを発揮していたし、ユニフォームである甚平とメガネというデストロイはるきち(G・Vo)のルックスや佇まいもかなり強烈なのだが、このバンド、超踊れるのである。で、踊れるだけならまだしも泣けるのである。泣けるだけならまだしも、ついていきたくなるのである。すげえ男っぽくてかっこいいのである。いやだ。いや、嫌じゃないけど、むしろ最高だけど。後ろまですげえ盛り上がってた。

で、コンポラ。1曲目いきなり“ゴミ箱人間さん”で、これがあんまり調子よくなくてずっこけたのだが、このバンド尻上がりによくなるタイプなのね。2曲目の“東京殺法”からどんどんグルーヴが出てきて、最後にはフロア巻き込んですごい熱狂巻き起こしていた。朝日廉は何度も「ありがとう」って言っていて、やっぱりMCはあんまりうまくないけど、でもすげえ熱い気持ちでこのステージに臨んでいるのはわかった。それ以上に熱かったのが酒井俊介のドラムで、もうドラムヘッドぶち破るんじゃねえかっていうくらいのハイテンション。藤田彩もコーラスマイクにかぶりつく姿は相当気迫こもってたし、今日のコンポラは全体的にすごくエモかった。

朝日はこのライヴを「恩返しのライヴ」だと言っていた。今までお世話になったお店やバンドや支えてくれたファンに対する恩返しだと。『ぼくらのキラーチューン』は彼らが時代や世代を背負う覚悟の作品だ。背負うということは、一緒に戦ってくれる仲間ときっちり手をつなぎ、それを離さないぞということだ。そういう頼もしさが、どことなくコンポラから漂っている感じがして、嬉しかった。

「新世代」という言葉をつくとどこかドライな印象も生まれがちだが、そうではなくて、このリアルに手をつないだ感覚を、彼らは上の世代よりもむしろ切実に求めている。そこにかけがえのないものを見出している。だから、彼らのライヴはいつ見てもぐっとくる。そこに大切なものがあることを、バンドもお客さんもしっかり認識して、そのひとつのものを一緒に創りあげようとしているからだ。朝日の「恩返し」という言葉はそのことを象徴しているように思えた。