新作&KNOTFESTのプロモーションで来日しているスリップノットのクラウンに取材。
対面取材は初めて。
2年前に電話取材した際、彼の逆鱗に触れちゃって怒られまくったんで(http://ro69.jp/blog/rockinon/71163)、かなり緊張しながら取材部屋に突入したのだが、なんとそこで強烈な一撃を……いきなりとてつもない臭いが!
昨日、ニコ生に出演した際、いろいろとシリアスなトークをかましつつ、日本のコンビニがいかに素晴らしいかということを熱弁していたクラウンだが、それはリップサービスでもなんでもなく、ホントに日本のコンビニを愛しているらしく、この日もぎっしり詰まっている取材スケジュールの合間を練ってはコンビニに足を運んでいたらしい。
そして、そこで購入したのは……ネギトロ巻きと、瓶詰めのキムチ……。
自分が取材部屋に入るやいなや、そこでクラウンはむしゃむしゃキムチをむさぼっていたわけだ。
その光景も相当のものだったが、とにかく臭いが強烈でした……。
そんな中、自己紹介を済まして、「昨日、日本のコンビニをそうとう褒めてましたが、本気だったんですね」と思わず口にしてみたら、「いや、おまえらはさ、コンビニでキムチを買えるのは当たり前と思ってるんだろうけど、おれみたいに、アメリカの片田舎から来たものからしたら、これ以上に贅沢なもんはないんだよ。わかるか!? スシを買えて、キムチを買えるコンビニなんかアメリカではありえねえからな!? おまえにとっては常識かもしれないけど、これは物凄いことなんだぜ!」と凄まれて、あっ、また怒られてしまう、とすぐさまかまえてしまったのだが、クラウンは「おまえもスシを食え」と、優しくネギトロ巻きをひとつくれました。
そうやって強烈なキムチ臭の中(キムチ大好きな自分なので、それほど気にならなかったが)、ネギトロ巻きを食いながらスタートした取材だが……。
クラウン=ショーン・クラハン、44歳。
バンドのこと、メンバーのこと、そしてロックそのもののことをこれほど考え貫いている人もそうそういない。
彼が発する一言一言はホントに重い、そして感動的である。
実は、そのキムチ臭の中、新曲を1曲、聴かせてもらった。
言うまでもなく、素晴らしい1曲だった。
まだあまり多くを明かせられないが、今週末公開された"The Negative One"とはサウンド的にかなり違う。
ある意味、スリップノットのさらなる進化を提示させた曲とも言えるだろう。
でも、全世界のファンを歓喜させた"The Negative One"と同じく、現在のメンバー全員200%を捧げていることを否めない力作。
そんな曲をショーンの目の前で初めて聴けたわけだ。
正直、戸惑いまくりましたが、これ以上贅沢なもんはないんだよ。わかるか!?
こちらのインタヴュー、スリップノットの5枚目が世に放たれる直前の10月1日発売のロッキング・オン11月号に掲載します。
スリップノットの新作、マジでやばいことになっております。(内田亮)